auto-multiple-choice-annotate — AMC選択式試験問題の答案に採点結果を記入する
auto-multiple-choice annotate --project project-dir --names-file students.csv [annotation options...]
auto-multiple-choice annotateコマンドは、答案に各設問の採点と全体の採点を記入し、PDFファイル(受験者別の複数ファイルか全体の単一ファイル)を出力します。
--project
project-dirプロジェクト名かディレクトリを設定します。
--data
project-data-dirデータファイルがあるディレクトリ(デフォルト値は)を指定します。project-dir/data
--pdf-dir
pdf-dirプロジェクトのpdfディレクトリ(デフォルト値は)を設定します。project-dir/cr/corrections/pdf
--names-file
students-list.csv受験者名簿ファイル名を設定します。
--names-encoding
encodingstudents-list.csvのエンコーディング(デフォルトはutf-8)を選択します。
--association-key
key受験者識別に使用するカラム(受験者名簿ファイル内のカラム名)を設定します。識別時に実際に使用した値がデータベースに格納され、これがデフォルト値となるので、このオプションは使用すべきでありません。
--subject
subject.pdf試験問題ファイル(デフォルト値は)のパスを設定します。project-dir/DOC-sujet.pdf
--compose
modeマークするボックスのないページ(例えば答案用紙より前にある問題のみのページなど)を問題用紙からもってくる場合にこのオプションを使用します。modeが1のときは、問題用紙からページを取得し、受験者の答案と同じようにマークを記入し、同じ採点記号を答案用紙に記入します。modeが2のときは、採点済の答案用紙からページを取得し、(重複するので)採点記号は記入しません。
--corrected
corrected.pdfPDFの模範解答のパス(デフォルトは。ファイルが存在しなければ、project-dir/DOC-corrected.pdf--n-copies, --with, --filter, --filtered-sourceの各オプションの値を用いて作成されます)を設定します。
--darkness-threshold
t黒ピクセル比率の閾値を設定します。採点時に実際に使用した値がデータベースに格納され、これがデフォルト値となるので、このオプションは使用すべきでありません。
--darkness-threshold-up
upper_t黒ピクセル比率の上限の閾値を設定します。採点時に実際に使用した値がデータベースに格納され、これがデフォルト値となるので、このオプションは使用すべきでありません。
--csv-build-name
name-model受験者名簿ファイルから受験者名を構成するためのモデルを設定します。デフォルト値は「(nom|surname) (prenom|name)」で、この場合、氏名はnomカラム(なければsurnameカラム)の内容の後にprenomカラム(なければnameカラム)の内容を続けたものになり、したがって、フランス語か英語の単純なCSVファイルでたいていうまくいきます。
--id-file
ids.txt採点を記入する答案用紙のID一覧ファイル(個別答案用紙モードなら受験番号、コピー答案用紙モードならを各行に一つ)を指定します。ファイルが指定されない場合は、すべての答案用紙に採点が記入されます。student:copy
--debug
file.logデバッグ情報を記録するファイルを指定します。
--single-output採点済答案を単一のPDFファイルにまとめるにはこのオプションを使用してください。デフォルトの動作は受験者一人につき一つのPDFファイルを作成します。
--sort
s以下のソートキーを設定します(--single-outputを使用する場合のみ有効):
受験者名簿ファイル順。
成績順。
試験問題ID順。
氏名順。
--filename-model
model採点記入済PDF用のファイル名モデルを設定します。このモデルでは特定のシーケンスが以下のように置換されます:
(N)は受験者名(--csv-build-name参照)に置換されます。
(ID)は受験番号に置換されます。
(COL)は受験者名簿内のCOLカラムの値に置換されます。
デフォルト値は「(N)-(ID).pdf」です。
以下のオプションは--correctedで指定したファイルが存在せず、そのファイルを再構築するときに使用されます。
--src mcq-source-file
--n-copies n --with
latex-engine --filter
filter-name --filtered-source
fs.texauto-multiple-choice-prepare(1)を参照してください。
スキャン画像が存在する場合、採点記入済PDFファイルに埋め込まれます。以下のオプションは埋め込むスキャン画像の品質を制御し、ファイルサイズを縮小できるようにします。
--embedded-max-size
maxsizeスキャン画像の最大サイズをピクセル単位で(の形式で)設定します。デフォルト値は空で、この場合は上限はありません。指定したサイズより大きいスキャン画像は採点記入済ファイルに埋め込む前に縮小されます。widthxheight
--embedded-format
format埋込み形式をjpegかpngで設定します。
--embedded-jpeg-quality
qualityJPEGで埋め込む場合のJPEG品質を(1から100で)設定します。
以下のオプションはどのような採点が記入されるかを制御します。
--font-size
fsフォントサイズをポイント値で設定します。
--text-color
color文字の色を設定します。デフォルト値はredです。
--verdict
header各受験者の答案用紙の先頭ページに表示するテキストヘッダを設定します。このテキストは複数行のヘッダ用に改行文字を含むことができます。以下の特定のシーケンスが置換されます:
%Sは受験者の素点合計に置換されます。
%Mは素点合計の満点に置換されます。
%sは受験者の得点に置換されます。
%mは満点に置換されます。
%(ID)は受験者名に置換されます。
%(COL)は受験者名簿内のCOLカラムの値に置換されます。
--position
pos各設問の採点記入位置を設定します:
左マージンに記入
(左右いずれかの)近い方のマージンに記入
マーク用ボックスの近くに記入
採点を記入しない
perl-expression各設問の隣に印刷されるテキストをperlで評価される式として設定します(単純なテキストが必要なら"で囲んでください)。いくつかのシーケンスは評価の前に置換されます:
%Sはこの設問の素点に置換されます。
%Mはこの設問の満点に置換されます。
%sは%Sと同じですが、nc桁(--ch-signオプション参照)に丸められます。
%mは%Mと同じですが、nc桁(--ch-signオプション参照)に丸められます。
このオプションのデフォルト値は「"%s/%m"」です。条件式を(( TEST ? IF-YES : IF-NO )というperlの構文を用いて)書くこともできます。満点なら合格、そうでなければ不合格と書くには、次のようにします。
--verdict-question "(%S==%M ? \"合格\" : \"不合格\")"
perl-expression--verdict-questionと同じですが、キャンセルした設問(allowempty採点基準を参照)に適用されます。デフォルト値は「"X"」です。
--indicatives採点対象外の設問にも採点を記入するにはこのオプションを使用します。(これらの設問の素点は全体の素点を計算する際にはカウントされません。正誤の状態はこれらの設問にたいてい無関係なので、対応するボックスへの正誤マークは記入しません)
--line-width
width採点時に記入する記号の線幅(ピクセル数)を設定します。デフォルト値は2です。
--symbols
symbols-definitionはボックスにどのように記号をつけるかを定義します。symbols-definitionは、の形式をカンマで区切ったリストで、H-A:shape:colorHは0か1でボックスがマークすべきでないかすべきかを表し、Aは0か1でボックスがマークされていないかされているかを表し、shapeはnone、circle、mark、boxのどれか一つであり、colorは色(名前または#RGBで、詳細はImageMagickかGraphicsMagickのドキュメントを参照)を表します。デフォルト値は「0-0:none,0-1:circle:red,1-0:mark:red,1-1:mark:blue」です。